ペットショップの前を通ったら、可愛い子猫が目に入り「飼ってみたい!」と思うかもしれません。
ここ最近はコロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、実際にペットを飼っている人がとても増えました。
お友達の家に行ったら、ニャア〜と可愛い声でお出迎えされたら自分の家で飼う事を想像しますよね。
家にペットがいるという事は本当に癒されます。
ですが、猫を飼うという事は、その命に責任を持ち最後まで一緒に暮らしていくという覚悟が必要です。
せっかく飼った猫を手放さなくてはならなくなった・・・など、悲しい結果を招かないようにしなければなりません。
以下の注意点を参考に、飼う前に家族との十分な話し合いや専門家に相談することも大切です。
【猫を飼う前に】考えておくべき心構え
情報を集める
今はネットで検索すればたくさんの情報が出てきますが、動物(ペット)に対する考え方は皆同じではありません。
ペットショップのスタッフに聞いたり、周りにいる詳しい人に聞いてみましょう。
最新の飼育書を本屋さんで探したり、近くで猫を飼育している家があれば、実際に猫との生活を見せてもらうのも良いでしょう。
家族全員の同意を確認する
室内飼育と獣医療の普及やフードの向上により、猫の寿命は飛躍的に延びました。
近年は20年以上生きる猫も珍しくありません。私の友人の猫は22歳まで生きました。
毎日の食事の準備やトイレの掃除など、世話は一生続きます。
最後まで責任と愛情を持って飼うという覚悟を、家族の皆が持つことが大切です。
費用を考える
キャットフードやトイレ用品(猫砂・シート)、病気をしたり介護が必要になるかもしれません。
食費・備品代・医療費・ペット保険料など、思いのほかお金がかかります。
また、避妊や去勢手術をするのであれば、手術代も準備する必要があります。
毎月かかる費用の他に予備のお金を準備しておくことが望ましいでしょう。
住環境について考える
猫の品種の特徴を調べ、現在の生活環境に合う猫を選ぶ事も大切です。
近年では、猫に対する危険の防止と他者への迷惑や環境破壊を防止するために、室内飼育が推奨されています。
室内飼育には、猫にとって安全で快適な広さと高さが必要になります。場合によっては、猫がストレス無く過ごせるようにキャットタワーや遊具などを使用して環境を整えてあげることも必要でしょう。
入手先を決める
猫を迎える覚悟が決まったら、入手先を決めましょう。
主な入手先としては、ペットショップ・ブリーダー・里親募集・動物愛護保護施設・知人友人からの譲渡・捨て猫の保護などがあります。以下がそれぞれの注意点になります。
- ペットショップ
- 可愛い子猫がショーケースに展示されていると衝動買いしやすいので注意する
- 取扱業の登録や動物に配慮した管理が出来ているかを確認する
- ブリーダー
- 親や兄弟猫の飼育環境の確認をする(親兄弟と長く過ごすとコニュニケーション力が養われる)
- 実際にブリーダーと話して、その猫種に関しての個性や特徴などを聞く
- 里親募集
- 子猫から成猫まで様々な年齢、また持病がある猫もいる
- ネット掲示板などの場合は譲渡の条件等を確認してから申し込む
- 動物愛護保護施設
- 信頼できる団体なのか事前に調べる
- 譲渡にあたり条件がある(室内飼い、去勢、避妊など)
- お試し期間を設け、相性の確認をする
- 知人友人からの譲渡
- 譲渡後のトラブルを避けるため、よく話し合う
- 捨て猫の保護
- 病気などに感染している場合があるので、動物病院で健康診断を受ける必要がある
【猫を飼う前に】必要な準備
トイレ
猫のトイレは、様々なメーカーから販売されていますので好みに合ったものを選びましょう。子猫用・多頭飼い用・全自動タイプなど種類も様々です。以下、選ぶ際のポイントになりますので参考にしてください。
トレイを選ぶ際のポイント
- 猫のサイズに合った物(体調(cm)×1.5)にしましょう。トイレの中で猫がくるっと回転できる大きさが良いようです。狭いところを好む猫ですが、狭すぎると排泄しずらくストレスになります。
- トイレにはノーマルトレイとシステムトレイがあります。掃除を楽にする事を重視するならノーマルトレイ(オシッコのたびに砂を取り除く手間はあるが、定期的な手入れがしやすくコストも安い)、毎日の手間を減らしたいならシステムトレイ(二重構造でオシッコが下段のシートに落ちる仕組み、掃除の際の手間はありますが多頭飼いや留守にする時間が長い人におすすめ)とライフスタイルにあったタイプを選びましょう。
- トイレの形状は大きく分けて2種類あります。オープンタイプは猫の排泄の様子を観察できますし、お手入れが楽です。カバータイプは砂の飛び散りや臭いを防止できますが、排泄に気付きにくいのでこまめに確認・掃除をする人向きです。
フードと食器
毎日の食事は健康を維持する上でとても大切です。年齢に応じて必要な栄養は変わりますので、ライフステージに合わせて選ぶようにしましょう。また、ダイエットや病後の回復時なども必要な栄養やカロリーが変わります。よくわからない時は、かかりつけの動物病院で相談しましょう。
寝具
猫が家の中で快適に過ごすために必要な「猫用ベッド」。ドーム型やハンモックタイプ、壁に取り付けられるおしゃれな製品など、さまざまな種類から選べるのが特徴です。また、洗濯機で洗えるモノもあり清潔を保てるのも良いですね。
ベッドを選ぶ際のポイント
- タイプで選ぶ(ベッドタイプ・ハンモック・ドーム型など)
- 季節に合わせて素材で選ぶ(夏はラタンやメッシュ・冬はボアやフリースなど)
- 手入れのし易さで選ぶ(丸洗いできるものや、クッション部分を外せるもの)
おもちゃ
飼い主が一緒に遊んであげる「じゃらし」や猫だけで遊べる知育玩具など、色々な種類を用意してあげましょう。おもちゃを使って遊ぶときは、充分なスペースを確保してケガをしないように注意しましょう。
おもちゃの種類
- じゃらし(猫の狩猟本能を刺激するので、じゃれて遊んでくれます)
- 小動物を模倣したもの(本能ですね、捕まえたくなります)
- またたび入り(猫の大好きな香りですから、夢中になります)
- 隠れたり通り抜けができるもの(獲物を狙う時には身を潜めるので、動くおもちゃと併せて使うと楽しさ倍増)
- キャットタワー(キャットツリーとも呼ばれます。猫は高い所が好きなので室内飼いの場合はあると良い)
キャリーバック
旅行や病院などへの移動に必要です。各メーカーから色々なタイプの商品が販売されていますし、最近ではリュックタイプも人気があるようです。サイズや特徴など様々でどれを選ぶか迷ってしまいますよね。以下のポイントを購入の参考にしてください。
キャリーバックの選び方のポイント
- 愛猫のサイズに合ったもの(成猫後の大きさも考慮する)
- 素材(ハードタイプとソフトタイプの2つがあり、猫の種類・性格と使用目的に合わせて選びましょう)
- 猫の出し入れがしやすいもの(上開きタイプはほとんどの猫に使用できます。片手で開閉可能なものだとなお良い)
- 通気口(風の通りが良いように対の位置に通気口があると良い)
- ロックできるもの(元気な猫は時に脱走したりします)
まとめ
ここまで猫を飼うための心構えと準備についてお伝えしました。しっかりと準備して猫を迎え、楽しいペットライフを送ってください。
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