当サイトの管理人は動物好きが高じて「愛玩動物飼養管理士」という資格を取得しました。ネットで愛犬の事を色々と調べていた時に、たまたま目にしたのです。それまでは聞いた事がなかったし、周りにもその資格を持った人も居ませんでした。
このページでは、愛玩動物飼養管理士について詳しくお伝えしたいと思います。かつての私のように初めて聞く!とか、聞いたことはあるけど詳しい内容はわからない・・といった方々のお役に立てれば嬉しいです。
愛玩動物飼養管理士とは?
公益社団法人日本愛玩動物協会が動物愛護法に基づき、「ペット(愛玩動物)の愛護および適正飼養管理の普及啓発活動などを行うために必要な知識・技能を、本協会の通信教育によって体系的に修め、所定の試験に合格し、協会より認定登録された者」です。
ちょっと堅苦しい説明になりましたが、協会所定の試験に合格した後に登録すれば管理士として活動できると言うことです。とは言っても、特別な権限や職業的な地位を持つわけではなく、管理士自らが習得した知識を生かして、人と動物が平和に共生できる社会を作り上げていく礎となるべく尽力するための資格です。
認定制度は、1981年(昭和56年)に総理府の指導助言のもとに始まり、年々受講生が増えています。受講目的は、自分のペットについての知識向上、ペット関連会社の社員のスキルアップ、ボランティアとして活動の場を広げるためなど様々です。
資格について
愛玩動物飼養管理士の資格は、1級と2級があります。2級の受験資格は15歳以上の者、1級は2級愛玩動物飼養管理士の資格を有する者(認定登録された者)となっています。以下は講習内容です。
認定試験について
試験の詳細については、(公)日本愛玩動物協会の公式サイトでご確認ください。
愛玩動物飼養管理士の活動
個人的な活動
現在(2023)年現在、累計で21万人の有資格者がいます。ペットショップのスタッフ、ペットシッター、しつけインストラクター、動物看護師、動物関連書籍の執筆や出版などの職業に就いている人もいます。また、都道府県から協議会の委員や、動物愛護推進員として委嘱され活動している管理士も増加してます。
私はペット可のマンション住まいですが、飼っていない家庭の方が多かった事もあり、飼育家庭向けに「ペット通信」として飼育やマナーについての情報を配布していました。
組織的な活動
愛玩動物飼養管理士の資格を認定している協会が、各都道府県ごとに支部を設置して本部の事業計画に基づき様々な活動を行っています。個人としての活動よりも、内容も多岐にわたり効果もあります。地域に密着した普及啓蒙活動を行っています。
支部での活動例
- 都道府県で開催される動物愛護週間行事への参加
- 動物関連行事の会場での飼養相談や動物クイズコーナーの設置
- 行政の行う、動物の飼い方、しつけの仕方、飼養の心構えなどの指導協力
- 小学校等での飼養動物の取り扱い方や飼い方の説明指導
- 地域の特性を考慮したセミナー、イベント等を通じての普及啓蒙活動
- 公園、河川敷等でのマナー啓発活動や清掃活動
- 本部が実施する事業に対する補助
愛玩動物飼養管理士に求められるもの
動物を飼養することで生活に潤いや安らぎを得られたり、家族が和やかになるなど、動物が与えてくれるものがたくさんありますが、内閣府が行なった動物に関する世論調査では、次のような問題点が明らかになりました。
ペット飼育の問題点
- 捨てられる犬や猫が多い
- 最後まで飼わず保健所などに引き取ってもらう人がいる
- ペットの習性を知らずに飼養している
ペット飼育による迷惑
- 散歩をしている犬の糞の放置など飼い主のマナーが悪い
- 猫が敷地内の勝手に入り糞尿をする
- 鳴き声がうるさい
- 犬の放し飼い
といったように、飼い主の責任感やマナーに関する事が大部分を占めています。このような問題点は、一人ひとりが責任を持ちマナーを守ることで解決されるものです。
そのために管理士は模範的な飼養者となり、習得した知識を技能の実践を行い、人と動物のより良い共生のために取り組んでいく必要があります。人に優しく、動物にも優しい愛玩動物飼養管理士が求められています。
まとめ
愛犬のしつけやトレーニングについて深く学ぼうと調べたところ、この資格の存在を知りました。資格取得のための勉強は、法令や飼養管理に至るまでと多岐に渡ります。
せっかく習得した知識ですので、少しでも動物好きさん達のお役に立てる管理士になる事と、このブログも皆さんの一助となる物に成長させる事が今の目標です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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