『SASUKE TOKYOは、愛するペットの3Dデータを取得し、スマホやARゴーグルを使って、蘇らせる(再会)ことができるサービスを開発、2024年1月12日(金)に「再会XR」として、サービスを開始する』とのニュースを目にしました。
さらに、生成AIを使って、今までの行動や鳴き声を再現するような、高い価値があるサービスも提供するそうです。
様々な分野でAIが活用されていますが、ペットロスの解消にもAIが活躍する時代がやってくるのでしょうか?
この記事では、私も経験したペットロスについて深掘りしていきたいと思います。
ペットとの出会い
愛犬を選んだ理由
初めて犬を飼うことになったのは、長女が中学1年生で次女が8歳のときでした。
友人に誘われ出かけたペットショップで、ミニチュアシュナウザーのメスが2頭、同じケージで遊んでいるのを目にしました。若い頃、本屋で立ち読みした「世界の犬の図鑑」を思い出します。
その図鑑では、見開きページで犬種を紹介しており、子犬の頃と成犬になった時の写真を並べていました。小さな頃と大きくなった後のイメージが大きく変わる犬種が多くあったことを覚えています。
特に目を引いたのはミニチュアシュナウザーでした。子犬の時の可愛らしさはもちろん、成犬になった時の凛々しさと、子供の頃の愛らしさを目元に保っている姿の写真が印象的でした。
将来、犬を飼う機会があれば、ミニチュアシュナウザーを飼いたいと夢見ていました。
家族と共に
子どもたちが学校から帰宅するのを待って、一緒にペットショップへ向かいました。
目的は、2頭いる子犬の中からどちらかを選ぶことでした。この2頭は姉妹で、体の小さい方が姉、少し大きい方が妹だと聞きました。
振り返れば、この2頭を一緒に迎えるべきだったと感じます。しかし、初めて犬を飼うという緊張や不安から、その時はそんな余裕がありませんでした。
2頭の様子をじっくりと観察した後、長女は妹の方を選びました。
選んだ理由は、その子犬が少し引っ込み思案で、警戒心が強いこと。ケージから出してもすぐには走り回らず、様子をうかがっているその態度が、長女の心を引いたようです。
子供ながらに、その子犬が他よりも特別な心配や愛情を必要としていると感じたのでしょう。
今までに見た事がない娘の一面でした。おそらく犬を飼おうと思わなければ、知らない一面だったのかもしれません。
こうして我が家に、初代ミニチュアシュナウザーのメルを迎えたのでした。
愛犬メル
ミニチュアシュナウザー、ソルト&ペッパー
まつ毛が長く、お目眼パッチリ♫
体型は小さめで、5キロ前後をいつもキープしていました。
愛犬がお空に帰る
ペットは家族の一員として長い時間を共に過ごし、特別な絆を築きます。
その忠実な存在は、孤独を減らし、喜びを倍増させます。日常の癒しであり、幸福感をもたらす存在です。
娘たちのケンカの仲裁をしたり、私が叱っているのを聞くと娘に寄り添って慰めたり。私は今でも言葉を話さないだけで、全ての状況を理解しているのだと思っています。
そんな我が家の愛犬メルは、癌を患い14歳と2ヶ月でお空に帰っていきました。
喪失感と悲しみ
愛犬を失ったとき、悲しみと後悔が心を襲います。
「もっとこうしてあげていれば・・」「あの時の決断が間違っていたのではないか・・」とか。
そういった後悔や悲しみは、日を追うごとに増していくのです。
ペットは無償の愛情を私たちに与えてくれ、その存在は日常生活に欠かせないものとなっていたのです。
対処が難しい感情
ペットロスは、他の喪失体験と同様に、対処が難しい感情をもたらします。
悲しみ、喪失感、孤独感などが同時に押し寄せ、混乱を引き起こすことがあります。
数年経った今でもふと涙が出てきます。その感情は、「寂しい」というだけではなく、愛らしかった姿を思い出し、懐かしむ時でさえも涙が出てくるのです。人間の感情はなんと複雑なものなのでしょうか。
ペットロスの克服方法
悲しみを受け入れる
ペットロスを克服する第一歩は、悲しみを受け入れることだと聞きます。感情を押し殺すのではなく、悲しみを受け止め、表現することが大切だとも。
私は開けっぴろげな性格だと思っていますし、色々と話もしましたが、振り返ってみれば2年〜3年ほどの期間を要したのではないでしょうか。
サポートを求める
ペットロスに一人で立ち向かうには、心に大きな負担がかかります。
友人や家族、専門家のサポートを受けることは、ペットロスの克服に役立ちます。
専門家は適切な支援やアドバイスを提供し、感情の整理や受容に役立てます。
新たな趣味や活動を見つける
ペットロスを乗り越える過程で、新たな趣味や活動を見つけることは一助になります。
新しい趣味や活動は、気分転換や新たな喜びをもたらし、悲しみに打ち勝つ力を与えてくれます。
趣味や活動を通じて、新しい友達との出会いもあるかもしれません。
記憶を大切にする
ペットの思い出を大切にしましょう。写真や動画をたくさん残しましょう。
私が愛犬を連れていつも出かけていた公園には、たくさんの愛犬家が散歩に来ます。
皆、毎日のように集まりますから、自然と顔馴染みになっていきます。
その中に、数年前に愛犬2頭を亡くし、いつも写真を持って散歩に来ている70代の男性がいます。
ご自分の年齢では、もう犬を飼うことは無いし、健康のためにもなるからと、写真と共に公園に来て楽しんでいるとおっしゃっていました。
ペットロスの克服方法に、記憶を大切にするというのがあります。SASUKE TOKYOという会社が提供するサービスは、愛するペットの3Dデータを取得し、スマホやARゴーグルを使って蘇らせる(再会)ことができるというものです。さらに、生成AIを使って、今までの行動や鳴き声も再現できるとのこと。デジタル技術の進歩は凄いですね!いつでも愛するペットに会えると思えば、喪失感から少しでも解放されるのではないでしょうか。
まとめ
ペットロスは深い悲しみをもたらしますが、適切なサポートと愛情に包まれることで克服することができます。
また、最新デジタル技術を使ってペットの思い出を大切にし、新たな日々を前向きに生きることが、ペットへの最高の敬意だと考えます。
コメント